一ノ宮



『下伊那郡史 第四巻』 昭和36年 [1961] 出版

赤字は管理人の加筆です。


富田の北境に近い 県道西側に「一ノ宮」がある。

そこは木下に鎮座する南宮神社の故地と伝え、その遺趾(いし)には新建の社殿がある。

これも古道通過を裏付けする一資料となるものである。


南宮神社縁起に「後花園天皇 文安二年 [1445] 箕輪城主 箕輪左衛門尉義雄 箕輪一郷の総鎮守として一ノ宮諏訪大明神建御名方命を一ノ宮に原に奉斎して 箕輪南宮大明神と称し、後、領主 小笠原秀政 家臣 二木彦兵衛朝家、二木市右エ門吉久に命じて 慶長二十年 [1615] 二月 該地へ遷して社殿を建設した」(取意)と書いてある。(笠原政市氏報告)