『箕輪町歴史行脚』小川竜骨より 昭和54年 [1979] 出版
※原文は詩調。読みやすい様に管理人が箇条書きなどを加えています。
富田
山脈(なみ)遠く連なれる
麓に珠玉(たま)を配す如と(ごと)家も富田の一狐村(いっこむら)
山裾なれど 都へは譲らざりけり大自然
八幡宮の大ヒノキ
八幡宮の境内に神代木の大桧(ひのき)
目通り(目の高さの部分の幹の太さ)四丈七尺余(14.241mくらい)、高さは百と五十尺(45.45m)
和田峠より望見し得たりと、稀の木の跡に、由来を記す碑(いしぶみ)は郷土富田の誇りぞや。
冬篭り
天狗の森に荒れ狂ふ岳の颪(おろし)は肌を刺す
雪に埋れし三ヶ月、囲炉裏に榾(ほだ)をくゆらせて
胸にのぞみを描きつゝ 冬将軍の去る後の躍動を待つ冬篭り
榾=ほだ=たきものにする木の切れ端
くゆらせる=煙を立たせる
富田の古地名
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