柴德榮


南信名族誌


『南信名族誌』大日本郷土沿革史編纂所  昭和14年 [1939]

※読みやすい様に管理人が箇条書き・()などを加えています。



柴 德榮

下古田


舊家(旧家)にして 代々 長百姓組頭等勤めたる名家にして 往昔 祖先は羽場城主たり、


兄は陸軍大将 柴五郎閣下の祖先にして、弟たり


同地に築城し後 農耕となる。


陸軍大将 柴五郎閣下は 先年 當家下古田へ来り 祖先墓所 及 城跡と二ヶ所へ墓参記念の石碑を建立なしたり、


本年は羽場の祖先墓地へ 祖先の石碑を建立回向せり。


先代 氏幸氏(幼名 嘉十郎)は製糸場を経営なし居たり。


當主 德榮氏は現在 上伊那銀行本店に勤務中なり。




管理人考:

・長百姓=おさびゃくしょう=室町江戸時代,村落の有力な百姓。村政への発言権が強く,名主をこの層から出すところも少なくなかった。

https://kotobank.jp/word/長百姓-40206


・組頭=くみがしら=庄屋 名主を補佐する役目

https://ja.wikipedia.org/wiki/組頭


・回向=えこう=死者の成仏を願って仏事供養をすること。