『小平物語』小平向右門尉正清 入道常慶 貞享3年 [1686]
※読みやすい様に管理人が箇条書き・()などを加えています。
第十五・両角惣兵衛 小平辰之介え異見之事
是は一家の茅野兄弟 両角惣兵衛 小平辰之介 若年の節 悪口仕る依之
三州合戦の時 面目を與え討死にさする事共 縦にとり異見に只悪口不可仕と云事のみなり 少々子細有之 引抜候者なり
管理人訳:
15.「両角惣兵衛 小平辰之介へ異議を唱える」
これは一族の茅野兄弟である両角惣兵衛が、若い頃に、小平辰之介を悪く言ったことである。三州合戦の時に、面目を与えて討ち死にさせたことなどを縦にとり、異議を唱えたり悪口をいうな、ということだけである。少々事情があることである。それを記した。