『箕輪町歴史行脚』小川竜骨(守人)箕輪町歴史同好会発行 昭和54年 [1979](原文は詩調)
伊那路を下る田村麻呂 見返り来たる伝説の清水や 御前の(おめの)川 清水 [p3]
『伊那の古城』篠田徳登より 昭和39〜44年執筆 [1964〜1969]
水のない桑沢川も川しもになったところに、長池、男女川(おめがわ)という二つの妙な湧水の池がある。年中水が絶えない、濁らない、水温は井戸と同じである。村の人たちはここを生命のつなとして、あらゆる水利用に使っている。湧水は三尺巾をながれる位の川をなして天竜にそそぐ。この川の両端は昼も暗くなるほどの森林をなしている。部落はこの湧水を中心に密集している。[57/58]