『南信名族誌』大日本郷土沿革史編纂所 昭和14年 [1939]
※読みやすい様に管理人が箇条書き・()などを加えています。
小野 八千雄・英一郎
小野
開祖の起因は古代に渉(わた)り舊地逸散(いっさん=わき目もふらず一生懸命なこと)して 其の来歴年所 明かならずと雖も(いえども)甲斐源氏より出ず。
三階菱を以て家紋とす。
永禄年中 [1558-1570] 小野雅楽助 武田氏の臣にして 小野七騎の一也
當時頂戴の御朱印 今 [1939] に存す。
後 小野但馬守正光と改稱(称)、是を以て假(仮)りに初代とす。
弟 同善兵衛正通 天正十 [1582] 年 小笠原貞慶 織田信長死後の混乱に乗じて 深志の城に入りし時 同氏を援く、小野七騎の一也。
二代 八左衛門 継承、
其子 三代 長左衛門の時、慶長八年 [1603] 久しきに渉れる戦乱 漸く(ようやく)治まり 徳川氏の天下となる。
(以下略)