『小平物語』小平向右門尉正清 入道常慶 貞享3年 [1686]
※読みやすい様に管理人が箇条書き・()などを加えています。
第十四・武田信玄御他界之事
天正元年 [1573] 酉正月 三州野田の城を攻落し 二月初に甲州え御馬入有
信玄公御病気の故となり 三月上旬(イ中) 美濃え御潑向にて 岩村の城郭を始 方々を攻落し 夫より西三河御仕置被成 吉田城え御取詰の最中 病気重くなり 四月十二日御他界なり
我等十八才の時なり 円帰物語なり
管理人訳:
14.「武田信玄 他界する」
1573年、天正元年、酉の年の1月、三州(現・愛知県東部)の野田城をを攻め落とし、2月初めには甲州(現・山梨県)へ帰陣した。
武田信玄は病気となり、3月上旬(中旬か)に美濃(現・岐阜県中南部)に出陣し「岩村」の城をはじめ方々を攻め落とし、そこから西三河(現・愛知県西部)へ進出し、「吉田城」を攻めている最中に病気が重くなり、4月12日他界した。
18歳の時のことだ、と円帰が語った。