大出

『下伊那郡史 第四巻』 昭和36年 [1961] 出版

赤字は管理人の加筆です。


大出は 深沢川左岸台地の東南端にある 旧三州街道の宿場で、今なほ民家 軒をならべて 古駅の面影を残存する。

松島の原を北上する 旧春日街道は 深沢川の渓谷をわたり、国道の西方において台地上に出で、宿をはずれた高橋神社前あたりで国道と合一、旧春日街道の深沢渡河点の北岸に接して 道をはさんだ

「深沢」(2386・2388〜2379)

「春日街道下」(1400〜1403・1407・1408)

の字地に約八反歩 [7934㎡ 2400坪] の平地(現在水田)を中心とし、

その西につづく河岸の「上深沢」

一段高く道をはさんだ「神の木」(上の柵か)

「深沢の立」(深沢の館か)に駅の本部あり、

そしてまた駅戸は 台地上の字「屋敷添」のうちに

駅田は「春日街道下」 の東につづく河岸、「大脇」「山ノ神」「三下り」「深沢北」のうちにあったものと推定される。[p639]


※以上は友野良一氏の大出深沢駅説の要点である